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腰痛スペシャル

by 唐草 [2019/04/17]



 ぎっくり腰が痛くて今日もPCの椅子に座れない。書き溜めたネタがあるのに取り出せないというこの悲しさ。と書いてみたものの、実はウソだ。腰が痛いのは紛れもない事実だが、ぎっくり腰をネタにしてやろうとしたたかに考えている。ぼくは転んでもただでは起きないのだ。
 昨日は布団の上で絶対安静をキープしていた。そのかいあり夜には動けるまでに回復していた。とは言え、本調子には程遠い。まだまだゼンマイ仕掛けのロボットのようにぎこちない動きだった。
 今朝になってもロボットのままだった。本心から言えば、今日も家でおとなしく寝ていたかった。でも、そうも言ってられないのが教員という職種の辛いところ。逆に言えば、昨日授業がなかったのが不幸中の幸いである。
 今朝も湿布、鎮痛剤、コルセットというぎっくり腰三種の神器を使ってどうにか体を動かした。家の中でなら困ることは無い程度に動けたが、殺伐とした戦場とも言うべき通勤ラッシュの前ではあまりにも無力だった。足を引きずるように歩くぼくは、駅の邪魔な障害物でしかなかった。いつもは自慢の早歩きでグングン人を抜かしているというのに、今日はぼくが抜かされる側だった。お年寄りが「若者が怖い」と言う気持ちが少しだけわかった。
 でも、恐怖を感じただけではない。徐々にではあるがバリアフリー化が進んでいると言うことを身を持って実感できた。チョッと回り道をすれば、確実に階段を回避できた。引きずる足と壊れた腰で一段一段階段を登っていたら途中で力尽きていたかもしれない。バリアフリー化はまだ不十分かもしれないが、今日のぼくを元気づけてくれる程度には整備されている。
 朝からボロボロになりながら職場へとたどり着いた。さあ、授業だ。でも、腰を保護するためにコルセットを巻いているので全然声が出せなまま授業を終えた。そして、そのまま早退した。
 無事に家にはたどり着けたのだが、腰の痛みのことしか考えていなかったので書類をどこに置いたかまるで記憶が無い。なんだか全部どこかに置き忘れてそうで不安で仕方がない。
 腰痛のせいで集中力はゼロに、思考は100%ネガティブになっているようだ。健康のありがたさを噛みしめる年齢になってしまったなぁ。