カレンダー

2018/08
   
 
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

氷で体を温める

by 唐草 [2018/07/19]



 数日前にも書いたが、暑い季節に電車に乗ると腹を壊すことが多い。これは、冷房と汗の気化熱のダブルパンチによる冷えが原因だ。自分自身を冷やしすぎて腹を下してしまうのである。なんとも虚弱である。
 腹を守るために様々な努力を重ねてきた。汗を抑えるために水分を控えたり(熱中症まっしぐらの危険行為)、電車に乗る前にタオルで体を拭いたり(オッサンによるハラスメント行為その1)、電車に乗ってからもタオルで体を拭いたり(オッサンによるハラスメント行為その2)、カバンやタオルで腹をガードしたり(暑いのですごく発汗する)と様々な対策を試みた。
 どの対策も一応の成果はあったが、リスクや迷惑が大きい行為だった。
 だが、ついにこの問題を解決できる効果的なアプローチを見つけたような気がする。それが、タイトルの通り「氷で体を温める」作戦である。
 一見すると矛盾しているように聞こえるだろう。「氷で体を冷やす」なら誰もが納得出来る。でも、ぼくが提案するのはその逆である。氷を使って体を温めようという奇想天外なアプローチなのである。
 ぼくが腹を下すのは、先にも書いた通り自分の気化熱による冷えが原因である。ここで注目すべきは、なぜ自身の体のバランスを崩すほどの気化熱が発生するかということ。それは、当然大量の汗をかいているからである。今までは、厄介な汗を拭うことばかり考えていた。つまり対処療法だった。
 そこで、ぼくはもう一歩踏み込んで考えてみた。なぜ駅に着いたぼくは汗をかいているのか?それは、暑い中、自転車で駅に向かったため体が熱くなっているからである。そう、体を動かして筋肉が発熱したことがすべての元凶なのである。
 そこで、ぼくは例年の2倍の量の保冷剤を持ち歩くことにした。保冷剤を使って動いた後の体を徹底的かつ急速に冷やした。その結果、発汗は大幅に減った。汗が減れば、冷房の部屋に入っても気化熱は発生しない。つまり、体が冷えないということだ。
 氷を使ってあらかじめ体を冷やすことで、体が冷える原因をなくし体を間接的に温めるということなのである。これが「氷で体を温める」の意味だ。風が吹けば桶屋が儲かる的な間接的なアプローチが、ぼくの長年の悩みを解決したのだった。