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全自動炊飯器

by 唐草 [2018/08/30]



 日本人の生活において炊飯は欠かせない行為だろう。炊飯器のない家庭を探すのは、なかなか難しいに違いない。米は土鍋で炊く派など炊飯へのこだわりのある人もいるだろうが、少なくともぼくは炊飯器を持っていない人を知らない。
 主食であるお米を炊くのは、当然の行為として認識している。炊飯器があっても、米を研ぎ、水の量を図ってセットするまでの一連の行為をなんの疑問も持たずに行える。最近では無洗米が普及しているので、さらに楽に米を炊くことができる。我が家も十数年来無洗米を利用しているので、ぼくは久しく米を研いでいない。今のぼくにとって炊飯は基本的に炊飯器任せで、やることと言えば米と水の量を図るだけのお手軽な行為だけである。
 この数十年で炊飯は飛躍的に簡単なものになった。でも、未だに全自動にはなっていない。もう少し頑張れば、炊飯のすべてを自動化できそうな気がしないでもない。
 先述の通り無洗米を利用すれば人が行う操作は、米と水の計量だけである。こういう操作は、人よりもむしろ機械の方が得意なのではないだろうか?
 水を自動計量してくれる機械なんて山ほどある。洗濯機や自動湯はりの風呂用給湯器なんかは、何十リットルもの水を計りながら動作している。コーヒーメーカとかも、少量ながら水量を計測している。炊飯器を蛇口につなげれば、水の計量なんていとも簡単に、そして人よりはるかに正確にやってくれることは間違いない。
 米の自動計量だって簡単だろう。ぼくが小さかった頃、我が家にはレバーを引くと1合分の米が出てくる機械式の米入れがあった。米なんて電気すら使わず簡単に計れることは確実である。
 コーヒーメーカと機械式計量米入れを炊飯器に合体させれば、完全自動炊飯器は完成目前だ。タイマーをセットしておけば、勝手に米と水を入れて炊飯してくれる夢のマシーンの完成である。
 すごく簡単そうにつくれそうな全自動炊飯器。ロボット掃除機なんかよりずっと簡単な製品だ。でも、市場にそんな製品はない。あるのかもしれないが、少なくともメインストリームにはなっていない。毎日の炊飯を肩代わりしてくれる便利な機械なのに、なんで市場には並んでいないのだろう?
 何が全自動炊飯器の実現を妨げているのだろう?米は自分で炊くべしというい日本人的刷り込みか?それとも、機械が無駄に大きくなってしまうせいだろうか?なぜ製品化されていないのかを家電メーカーの人に聞いてみたい。