カレンダー

2018/02
    
   
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

虫歯の予感?

by 唐草 [2019/05/07]



 思い起こせば一昨日ぐらいから左の頬骨に違和感があるような感じがしていた。別に痛いというわけではない。大口を開けて腹の底から笑ったときの感覚に近い。普段あまり使わない表情筋をふいに酷使して顔面筋肉痛に陥っているような感じだ。でも、残念なことに大笑いした記憶はない。ニヤニヤが精一杯である。だから表情筋の筋肉痛ではない。
 この違和感を覚えるのは初めてではない。ずいぶん昔に全く同じ違和感を覚えたことがあった。あれは、なんだったんだ?
 しばらく考えて、思い出した。
 虫歯の前兆だったんだ。
 数年前に虫歯になった時、頬骨の違和感からスタートして、慢性的な頭痛に変化して、常時疲れ目みたいに目の奥が痛くなり、最後に歯の痛みへと至り原因を把握した。自分の体が訴える不調だったというのに、根本的な原因に気がつくまでずいぶんと回り道をしたものである。今回も同じなのだろうか?
 虫歯なのではないかという疑いを胸に秘めて自分の口の中の様子を伺ってみると、確かに歯の付け根が痛いような気もする。どの歯が痛いんだろうかと舌で一本一本歯を舐めてみる。ぼくの舌が止まったのは、左上顎の奥から3本目の歯だった。この歯は、前回虫歯にかかった歯である。同じ歯が傷むのであれば、同じように頬骨に違和感を覚えるのも頷ける。
 虫歯の再発なのか?でも、この歯は神経を抜いているはず。仮に虫歯になっていても痛みなんて感じるのだろうか?それになんだか他の歯も違和感があるような気がする。寝ている間に強烈な歯ぎしりをしていただけかもしれない。また、虫歯ではなく歯茎に傷があるという可能性もある。自分の体のことなのにさっぱり分からない。
 仕方がない、面倒だけど歯医者に行ったほうが良いだろう。
 ぼくは別に歯医者がキライではない(もっとも喜んで行くほど好きでもないけれど)。だけれども歯医者に「行く」のは、かなりキライである。原因は、予約システムにある。
 うちの近所の歯科医は、とても腕がいい。手早く、そして丁寧に治療してくれる。だから人気があるのだろう。どこにでもいる地味な町医者という感じなのに、いつでも予約が超満員なのだ。早くて2週間待ちとかそんな具合である。そんな訳で、この歯医者にかかりたければ「きっと将来的に歯が痛くなるであろう」という予知に似た先見性を持って予約をする必要がある。別手段として、秘密裏に緊急用の枠を設けてくれている。歯茎を腫らし痛みをこらえて脂汗を垂らしているような悲痛な面持ちで病院を訪れ、待合室で3時間ぐらい待たされる覚悟があれば予約無しで治療してくれる場合もある。
 前回の治療は緊急枠を使って滑り込んだのだが、歯の痛みを堪えながら永遠に続くかと思われる待ち時間を過ごすのは拷問に近いものがあった。二度と経験したくはない。だったら今日のような小康状態が2週間後まで続くことを信じて早めに予約を入れておくのが懸命だろう。もし2週間後に痛みが消えたら実費で歯科健診でもしてもらえばいいか。