カレンダー

2020/12
  
  
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

リカバリー領域

by 唐草 [2021/04/15]



 メーカー製PCのハードディスク(最近だとSSD)を詳しく覗いてみると数ギガ程度の小さな領域が確保されている。大容量ハードディスクなら無視できるけれど、容量の小さなSSDだと目の上のたんこぶのようにも見える。
 小さな領域の正体はリカバリー領域。
 PCにトラブルが発生してにっちもさっちもいかなくなってしまった際にPCをリセットする仕組みが格納されている。普段はハードディスクの貴重な領域を黙って占有しているだけにしか見えないが、ピンチの時に備えてくれているというわけだ。
 15年ぐらい前まではノートPCにもDVDドライブが付いていて当然だった。その頃はリカバリーDVDが付随していた。でも、DVDドライブがつかなくなってしまったので、初めからハードディスクに格納されるようになった。
 メーカーがサポートの一環として初期化する手立てを用意していることは理解できている。でも、リカバリー領域が活躍する事態なんて本当にあるのだろうか?ぼくは長年PCを使ってきたが、リカバリー領域からの復旧を行ったことがない。
 ぼくはリカバリー領域なんて必要ないと考えている。
 理由は、ハードディスクが壊れたら結局使えなくなるからだ。パソコンで一番壊れるのがハードディスク。部分的に壊れることもあるが、大抵の場合予告なく全領域がアクセス不能になる。こうなってしまったらリカバリー領域もろとも巻き込んですべて消える。
 また、ハードディスクは交換する機会もある。残念ながら新しいまっさらなディスクをリカバリー領域から復旧するのは無理。
 先日、壊れかけた古いMacをリカバリー領域から復旧しようとしたが、リカバリー領域内の自己診断でエラーが発生して復旧できずじまいだった。必要な時に動いてくれない。
 このようにいくら考えてみても、リカバリー領域が活躍する機会が全然想像できないし、使おうとしても使えない事態も少なくない。本当にリカバリー領域の存在意義が理解できない。
 消しちゃって良いんじゃない?というのがぼくの考え。でも、わざわざ消すのが面倒なので結局いつまでも残っているのがリカバリー領域。