カレンダー

2020/04
   
  
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

異常発熱

by 唐草 [2021/01/18]



 先日、ベッドに入った後で体が急に発熱して全然寝付けなくなった。
 このご時世、発熱と言うといらぬ心配や誤解を招くことになる。今回の発熱は体調不良に起因するものではないので、まったく心配いらない。一般的な表現に倣うのなら「体が火照った」と書くほうが正確。でも、火照ったと書くとそれはそれで別の意味に解釈されそうでもある。
 発熱状態になってしまうと体の芯からカッカと熱が湧き出しているような感覚に囚われる。風邪をひいて本当に発熱があるときのような悪寒はまったくない。むしろ、激しい運動をした直後のような暑さに近い。ベッドで激しい運動をする人もいるだろうけど、あいにくぼくには無縁の話である。
 発熱した状態で布団を被っているのは本当に辛い。ベッドでおとなしく横になっているだけなのに、重ね着をしている冬場にダッシュで満員電車に駆け込んだときのような不快な暑さに包まれている。そして、不思議なことに全然汗が出ない。どうもこれがポイントのようだ。
 ぼくは割と汗かきな体質。夏場に体を動かせばシャツの色は変わるし、額や頬に水滴が流れる。冬場でも歩いたりするとけっこう汗ばむので、季節を問わず制汗シートを持ち歩いている。そんな体質のぼくが、暑さを感じているのに汗をかかないというのは異常事態。
 発汗による体の冷却ができない以上、自分の体を冷ますためにできることは布団から体を出すことだけ。茹でた芋を冷ますときのように無造作に自分の体を冷たい空気にさらす。発熱状態なので寒くはないが、10度ぐらいの寒い部屋にパジャマ1枚で横たわっているのは妙な状態だ。
 10分もすると部屋の寒さを感じ始める。体温が元に戻ってきた証拠だ。体が冷え切る前に布団に戻るのが重要なのだが、この見極めがなかなか難しい。早すぎればまだ暑いし、遅すぎれば体が冷え切ってしまう。
 頻繁にこんなことが起きるのなら自律神経の異常が疑われる。でも、幸か不幸か滅多に起こることではない。一冬に2回か3回ぐらいとレアだが、毎年必ず陥る現象。まれによくあると言いたくなる頻度だ。
 多い起こせば、翌朝に絶対早起きをしなければならないときに起きるような気がする。プレッシャーのせいなのかな?