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by 唐草 [2021/01/07]



 昨日、初めて民放の見逃し配信アプリ『Tver』を利用した。お正月にバタバタしていて見逃してしまった番組があったので、ダメ元で検索したら見逃し配信の対象になっていたのがきっかけ。出どころの怪しい動画に頼ることなく、無事に番組を見ることができた。
 TVerの存在は知っていたが、これまで使ったことはなかった。Amazon Primeビデオの見逃し配信でほとんど事が足りていたし、そもそも民放地上波のテレビ番組を見ることがあまり無い。だから、ぼくには無縁のサービスだと考えていた。
 また、無料で利用できるということはCMが入りまくるのだろうと想像していた。民放の収益の柱であるCMを切り離すことなど絶対にないはずだと信じていた。ぼくが有料動画配信サービスを使っているのは、見たい番組が配信されているという理由に加えて、CMが入っていないという点も大きい。どんな名作映画だってCMで細切れにされてしまったら感動も楽しさも半減だ。
 ところが、CMに関する予想は完全に的外れだった。確かにTVerでもCMは挟まったが、番組再生前に1分、番組途中に1分の合計2分だけだった。1時間以上の番組を見たのにたった2分である。普通に地上波の番組を見ていたら30分の短い番組でさえもっとCMが入る。ここまでCMが少ないと逆に心配にすらなる。本当にこれで収益を上げることができるのだろうか?
 TVerはオンデマンド配信なので、好きな時間に番組を見られる。ネットで動画を見る機会が増えている影響で、番組を見るために定時にテレビの前に座っているという習慣が苦痛になり始めていた。また、ライブ配信は一時停止できないのにも不便に感じている。でも、オンデマンドで見るなら時間も、一時停止も早送りも自由自在。こういう環境なら番組を見る機会が増えるかもしれない。
 あくまでも見逃し配信という立場のTVerだが、ぼくにはそう思えなかった。むしろTVerがメインストリームになってほしい。もう映像を電波で一斉配信する時代は終わったんだ。テレビは地震速報とかの緊急情報だけ流してくれればいい。