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Windows 10 on ラズパイ4

by 唐草 [2020/11/26]



 ラズパイ4でARM版Windows 10を試用してみた。検索すれば様々な情報が手に入るとは言え、実際に使ってみないと分からないこともある。分かりきった結論にたどり着くことになるとしても、自分で試してみるのは重要。結果よりも過程が大切なこともある。
 MicrosoftのサイトではARM版Windowsは配布していない。ラズパイのサポートページにもWindowsの情報はない。ぼくがやろうとしているのは、まだ非公式なアプローチなのだ。そう思うとオタク魂に火がつく。
 非公式といえども熱心な開発者たちが便利なツールをリリースしてくれているので作業は簡単。ディスクイメージを作るツールとインストールサポートツールをダウンロードして準備完了。ぼくがやったのはSDカードを買っただけ。
 ラズパイ4にWindows 10の入ったSDカードを挿入。これでWindowsが立ち上がるはず。でも、画面は緑色だしプログレスバーは遅々として動かない。せっかちなぼくは5分も経たないうちに電源を抜いてしまった。
 この判断が大失敗だった。
 初回起動は10分以上かかるし、画面が緑色だったのはHDMIケーブルがちゃんと刺さっていなかっただけ。インストールに必要なのはPCの知識でもスキルでもない。どっしりと構えた忍耐力だけだ。
 せっかちさ故の回り道をしてしまったが、無事にWindowsは起動した。
 15ワットでフルHD画面のWindowsが動いているのは驚異的。でも、CPUは非力だしディスクはSDカードなので何をするにも、もっさりしている。使えないことはないが、9年前のノートPCの方がまだ機敏に動く。仕事で使ったら遅さにイライラして机をバンバンたたいてしまうかもしれない。
 ARM版Windows 10には隠された秘密兵器がある。ARM版アプリの少なさを補うために従来のx86アプリを実行することができるのだ。と言っても32bit版だけという制約がある。それでもこの機能が十分に動作すれば活躍の場はぐっと広がる。
 macOSはCPUの違いをソフトで乗り越えることに成功している。Microsoftだってうまくやってくれるに違いない。そんな風に夢を見ていたときもありました。というのが一通りの試用を終えた感想。確かに32bitアプリは動いたが、とても遅い。メモ帳ぐらいが限界で、Chromeは使い物にならなかった。使ってみて初めてこの機能がアピールされていない理由を理解できた。
 Windows 10 on ラズパイ4は残念ながら実用的とは言えない。まだオタクの遊びの範疇に留まっている。また、この遊びにWindowsのライセンスが必要になるのも痛い。
 ARM版Windowsが覇権をとっている姿は、まだ想像できない。

※この投稿はWindows 10 on ラズパイ4から