カレンダー

2018/06
     
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

時代は60%

by 唐草 [2020/11/25]



 ZenPad 3のバッテリーが完全に逝ってしまった。電圧が不安定すぎて電池残量の検出ができなくなっているのか、それとも落としたりしたことで基板にヒビが入って断線状態になってしまったのかは分からない。1つだけ確かなことは、フル充電で起動してもブラウザを開く前に予告なく電源が落ちることだけ。どう工夫しても使えそうにない。
 ぼくにとってタブレットは赤ちゃんのおしゃぶりのようなもの。いや、それ以上の存在かもしれない。精神安定剤と呼んでも差し支えない。重度のネット依存であるぼくが生きる上で欠かすことのできない存在になっている。完全に悪循環である。
 だから、ZenPad 3の不調が無視できなくなりはじめた段階で代替のタブレットを準備していた。そのおかげでネットジャンキーのぼくは、ネット接続の維持に成功して、どうにか正気を保てている。
 新しいタブレットをセットアップしていたら気になる項目があった。バッテリー保護機能だ。これは駆動時間を延長する節電機能とは異なるようだ。説明を読むと充電をコントロールすることでバッテリー劣化を防ぐための機能らしい。
 バッテリートラブルでお気に入りのタブレットを失ったばかりのぼくにとって、この機能は光り輝いて見えた。まるでタブレットの神様からの贈り物のようにさえ思えた。
 迷うことなくバッテリー保護機能を有効にした。
 これはバッテリーを劣化させる最大の要因である高負荷の充電を抑制するという機能。こう書くと難しそうに思えてしまう。実のところ保護の仕組みは単純。バッテリー残量が20%を下回るまで電源を繋いでも充電を受け付けないし、充電が始まっても60%までしか電気を受け付けないという機能だった。
 これで充電サイクルを抑えることもできるし、80%を超えたあたりから充電に必要な電圧が高くなってバッテリーが痛む問題も避けられる。
 賢い機能であることに異論はない。でも、ぼくのようにフル充電になっていないと不安を感じる者にとっては、モヤモヤとしたものが残る機能でもある。あぁ、フル充電したい。