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1997年のPCゲーム

by 唐草 [2020/11/20]



 Falloutシリーズをとことん楽しむために、全てのシリーズで遊んでやろうという小規模ながら野心的な計画を胸に秘めている。ハードのせいで遊べない作品もあるが、ナンバリング作品の4つはすべて入手済み。
 ぼくは最新作である4でFalloutのポストアポカリプスの世界に魅了されてた。その後、時代を遡るように3をプレーした。残すところは1と2だ。どちらから始めよう?
 Falloutは3で大化けしたゲームというのが世間の評価である。FPS風RPGというジャンルの先駆けでもあるし、オープンワールドゲームの先駆者でもある。コンピュータの進化で広大な3D空間を描くことが出来るようになった恩恵を最大限活かした進化だったのだろう。
 それに対して90年代末に発売された1と2はクオータービューの2D RPGだ。クオータービューといえば、90年代末ぐらいにPCゲーム界で一斉を風靡していた。Diablo IIがクオータービューRPGの代表格と言えるだろう。
 その頃のぼくはPCゲームで遊んでいなかった。それでもクオータービューのゲーム画面を見ると懐かしさを感じる。そのことからも一時代を築いたゲームのスタイルだと言い切っても過言ではない。
 迷った末に初代Falloutから遊ぶことにした。当然のことながら初代には数字はつかない。まさか20年以上続く息の長いシリーズになるなんて開発者も考えていなかったに違いあるまい。
 PCに表示された初代Falloutの画面は、まさにDiablo IIを彷彿とさせるものだった。日本のドット絵とは決定的に違う暗さと細かすぎるキャラクター。中間動作の少ないギクシャクした動き。妙に装飾的なUI。そして、不気味の谷の底から這い出してきたように不気味な3Dムービー。画面のどこを見ても20世紀末の匂いが咽るほどに立ち込めている。
 懐かしさで胸が一杯になっていても、今の感覚では遊びにくいという事実を無視することはできない。思い出補正でさえも擁護できないほど不親切で荒削りである。
 2020年に初代Falloutで遊ぶのはかなりの苦行となりそうだ。信仰心が試されるときが来たようだ。