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カスタマイズをしよう

by 唐草 [2020/11/09]



 よく使うアプリは、必要な機能とそうでない機能がハッキリと分かれる。だからカスタマイズしてより使いやすくしていくことが多い。ぼくが一番カスタマイズしているのは、Photoshop。カラーピッカーは右上でレイヤーは右下と言った具合に細かいマイルールがいくつもある。
 今のアプリは、ドラッグ・アンド・ドロップだけで簡単に設定を変更できる。そうでなくても、設定ウィンドウからマウスでポチポチ設定すればUI構成や初期値設定なんかを意のままに調整できる。
 一昔前までは、これらの設定はアプリからはできなかった。設定ファイルやレジストリをチマチマ編集して微調整に努めた。ちょっとでも設定を書き損じるとアプリが起動しなくなったりもした。その度に叫び声を上げたり頭を抱えたりと小さなテキストファイルに振り回されていた。
 そんな話は昔の話。と言いたいところだが、ぼくは未だに設定ファイルに振り回される日常から脱却できていない。
 グラフィカルユーザインタフェースを持たないサーバの設定は、いまだに無味乾燥なテキストファイルのまま。世界はスマホを介して指先1つでなんでもできるようになっているのにも関わらず、今日も文字だけの白黒画面を眺めてキーを打つ。
 それでも多少の進化はある。昔は設定項目がズラッと並んでいるだけのものも多かったが、今は設定がどういう意味かを説明したコメントが英語で併記されている。これは大きな進歩かもしれないが、ぼくにはあまり意味がない。
 だって、中学生の平均以下の英語読解力しか無いからだ。読めやしない。
 設定ファイルに書かれている内容は厄介なものもある。「〇〇の設定を無効化している場合こちらの設定が優先されるが、実行時に親プロセスから上書き可能」とか「値を-1に設定した場合〇〇の値を参照する。〇〇も負の値だった場合のみ✕✕の設定を代入する」とかそんな具合だ。なんだかカードゲームに登場する使い所が難しい補助カードの説明のようだ。
 日本語書かれていてもすぐに理解できない説明が英語で書かれていても理解できるはずもない。今日もぼくの英語力の低さのせいでサーバが不可解な動きを見せるのであった。