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ちょっと高価な温度計

by 唐草 [2020/10/23]



 この季節、雨が降るごとに秋が深まっていく。今日の雨は季節にそぐわない奇妙な暖かさを抱いていたが、それでも雨が上がればぐっと気温が下がるだろう。季節はゆっくりだけどしっかりと進んでいく。
 身の回りを見回すと布団は厚くなったし、朝晩にエアコンを使うことも増えてきた。シャツ一枚で過ごせるというしょうもない理由で夏が好きなぼくとしては寂しい限りだ。毎朝厚着をして、外に出るにはコートを羽織らなければならないと考えただけでうんざりしてしまう。
 ぼくは寒さに不満ばかり唱えている。そんなぼくでも、1つだけ寒い方が良いと考えていることがある。それがコンピューターのこと。
 コンピューターは人間にとって寒いぐらいが快適らしい。気温が下がるにつれファンの音が静かになってくる。特に顕著なのがPS4。夏場にクーラーを使わないとファンが掃除機のような音をたて回る。テレビの音すら聞こえなくなるので辟易してしまうほどのうるささだ。
 でも、ここ数日PS4の排気音に悩まされることはない。ぼくは布団に包まれているが、この寒さがPS4には快適なのだろう。このままもっと気温が下がれば、ぼくの部屋はもっと静になるのだろうか?残念ながらそうじゃない。これ以上寒くなるとエアコンをつけるので、送風音からは逃れられない。むしろ今が一年で一番静かな時期なのかもしれない。
 外気温が下がれば機器の温度も下がる。ごく当たり前のことだが、精密機器の中身なんて想像できない。ファンの音でも聞かないと実感するのは難しい。
 このサイトを支えているラズパイは、ファンではなく数字で温度を教えてくれる。夏場は46℃ぐらいだった動作温度が、39℃まで下がっていた。ファンの音で判断するより、数字で見せられたほうが気温の影響が実感できる。そこであるアイディアを思いついた。
 室温と動作温度の相関関係をまとめれば、ラズパイを温度計として活用することができるという本末転倒なアイディアだ。すごく高価な温度計だし、何より相関関係を調べるときに使った温度計で事足りる。考えるまでもなく無意味なのだが、自由研究的なノリで計測をしてみたくもある。まぁ、3日で飽きそうだけど。