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毒には毒を

by 唐草 [2020/09/30]



 9/28にリリースされた中国製ゲームの『原神』が、一部コミュニティーで妙な盛り上がり方をしている。発表時から「Switchのゼルダのパクリだ」と言われて何かと不穏な盛り上がりをしていたが、今となってはパクリ騒動なんて他愛もないことだったのかもしれない。
 話題になっているのは、ゲームの裏で動く得体の知れないソフトの存在である。チート対策の口実のもとにバックグラウンドで動く何かがインストールされるそうだ。そしてゲームで遊んでいないときも動き続けているらしい。厄介なことに当初はアンインストールすることもできなかったとの話もある。
 ぼくはこのゲームに興味がないノータッチだったが、この怪しさ満点な挙動を耳にして好奇心を抑えられないでいる。中国製ということも相まって、ぼくの内に潜む陰謀論者が都合のいい部分だけを見つめてご都合主義のストーリーを紡ぎ出し始めている。
 これ、ゲームの皮を被ったスパイウェアなんじゃないの?
 同じことを考えている人は多数いるようだ。陰謀論者じゃなくても同じ結論に至っている。あの国のサイバー攻撃の話を聞いていると、中二病な妄想でさえ現実に起こっているような気になってしまう。
 コードの解析が進んで真相が明らかになるのは、数日後といったところだろう。
 それまでは、謎のソフトはチート対策だという開発者の言い分をあえて信じてみよう。
 オンラインゲームで遊んでいるとチートを使うユーザに出くわすことがある。ぼくもチートは大好きだが、それは1人で遊ぶときに限っての話。オンラインゲームでは絶対にチートは使わない。それでも、ちょっと振り向くと魅力的なチートの誘惑が近くにあるのも事実。魅力的な多くのチートツールが中華製と言われている。
 中華製チートツールを駆除するために作られたソフトが、ウイルスのような振る舞いをするソフトだったという訳だ。毒をもって毒を制すと言ったところだろうか?
 きっと近い内にウイルスまがいのチート対策ソフトを無効にする新たなチートツールが誕生するのだろう。ウイルスとワクチンは常にイタチごっこ。でも、隣国の場合は最強のツールを生み出すための蠱毒という気がしてならない。