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クリックしたくなる

by 唐草 [2020/09/06]



 多くのWebサービスが無料でなのは、ひとえに広告のおかげである。このサイトが継続できているのも広告のおかげである。昔はここも結構な額を稼ぎ出していた。ぼくがニートのくせにフリーランスと名乗れていたのは、みなさまの温かいクリックのおかげだった。
 広告収入で稼いでいたのも今や昔。更新していないのでアクセス数は低空飛行のまま。クリック数が減るのは当然だ。それよりも注目すべきはクリック率の低下。アクセスがあってもなかなか稼げない厳しい状態が続いている。
 クリック率低下は、ぼくの努力不足もある。でも、それは最大の原因ではないはず。クリック率低下の最大要因は、多くの人がWeb広告に慣れてしまったことだろう。ぼくも慣れてしまったので広告に目を奪われることはあまりないし、誤クリックでしか広告ページに行くことがない。
 人々がWeb広告に慣れてしまったことは、収益を期待しているサイト運営者にとって痛手である。それ以上に広告主には深刻な問題だろう。だって見てもらえない広告にお金を払っているようなものだから。
 だから広告主は、あの手この手で関心を惹こうと日々努力を重ねている。終わりのない、いたちごっこでしか無いけれど。
 今日、1つの広告が珍しくぼくの関心を惹いた。広告だと分かっていたのにクリックをしようとマウスカーソルを動かしてしまった。その広告が今日の画像。「テスト」とだけ書かれてる。
 これを見たぼくは、真っ先に伝説的スパムメール「主人がオオアリクイに殺されて」を思い出した。中身を伏せて好奇心だけを刺激するやり方だ。
 広告を目にしたぼくは「いったい何の広告なのだろう?」と混乱に近い状態に陥っていた。本当に「テスト」の広告なのだろうか?それともびっくり箱的な中身を伏せた広告なのだろうか?真実を確かめるにはクリックするしかない。
 ぼくは自分の好奇心を抑えられなかった。
 クリックした先に表示されたのは"example.com"だった。これってサンプルアドレスアドレスとして自由に記載できるようにと設定されたパブリックな予約済みアドレス。ここに繋がったということは、「テスト」広告は表示エラーだったのかもしれない。
 プロが懸命に作った広告よりエラー表示の方がクリック欲をそそるってなんか悲しい。広告って何なんだろう。