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おや、鳩の様子が…

by 唐草 [2020/08/17]



 我が家に巣を構え抱卵している鳩の様子を確認するのが、毎日どころか毎時間の楽しみとなっている。巣を作り始めたときは妨害こそしなかったが、歓迎してもいなかった。フンの掃除とかで面倒なことになったらイヤだとしか考えていなかった。でも、営巣を終え抱卵を始めた姿を見たら考え方は180度変わってしまった。今は全力で応援しているし、このレアな機会を満足するまで楽しむことにした。人間なんてチョロいもんだ。
 鳩は競技目的などで人工飼育されることの多い鳥。だから、ネットで調べると飼育や生態に関する情報がたくさん出てくる。気になることがある度に調べていたので、最近ではすっかり鳩に詳しくなっている。この2週間で得た鳩に関する知識は、それまでの人生で得ていた鳩の知識を遥かに凌駕している。こう書くと聞こえが良いが、ようするに営巣するまで何も知らなかったに過ぎない。
 各種資料をあたると抱卵期間は15日程度と書かれている。産卵したのは、巣からほとんど動かなくなった8/1だろう。だとすれば、そろそろ孵化してもよい頃合いである。昨日から何度も何度も鳩の様子を伺っていた。そして、その度にガラス越しとは言え迷惑そうな鳩の顔を気まずい思いで見ることになっていた。
 昨日は、それまでと同じように巣に覆いかぶさるように止まっていた。でも、今日は様子が違う。巣の縁に止まっているし、しきりに巣の中を小さなくちばしでつついていた。今までに見たことのない動きである。ひょっとして、ついに孵ったのだろうか?
 残念なことにぼくが覗いている窓からでは巣の中まで見えない。見えそうでギリギリ見えない位置に巣を作るのが動物の神秘とさえ言える。なんとかして覗きたいが、無理をしたら襲われたと思われて巣を捨ててしまうかもしれない。今はぐっと我慢するときなのだろう。
 孵化から巣立ちまでも2週間ぐらいらしい。ということは、日に日にサイズが倍になるぐらいの勢いで育つということだ。順調に行けばすぐに雛が大きくなって巣の外から姿が見えるよになるはずだ。とは言え、一年で一番暑いこの時期に雛が無事育つのかが心配である。
 自然の営みを間近に見て一喜一憂する2020年の夏。