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暑さからの緊急避難

by 唐草 [2020/08/11]



 遅れていた分を一気に取り戻そうとしているかのような暑さが日本列島を覆っている。太平洋高気圧と台風がコンビを組んで頑張れば、後の気象記録に「2020年は冷夏だった」という不名誉な記録は残らないだろう。各地の観測点が8月最高記録を更新しているので月間平均気温や積算温度の記録も平年値に近づいていくことだろう。分散や標準偏差で記録を取らないと今日のようなピーキーな気象に記録は塗りつぶされてしまう。
 ぼくは在宅勤務と称してクーラーの効いた部屋にこもっているので、暑さを肌で感じてはいない。だが、外に出なくても今日の気温がやばいことはヒシヒシと伝わってくる。家中の窓を開け放っているのに廊下が経験したことがないほど暑い。裸足の足を通して暑さが体の中に染み込んでくるようである。これって床板の温度が体温を上回っているということに違いない。つまり陽の当たらない風通しの良い場所ですら36℃を超えているということになる。
 これだけ暑いとぼくは自分の体と同じかそれ以上にコンピュータのことが心配になってしまう。毎年繰り返されるこの心配は、もはや夏の恒例行事だ。今年は先日のサーバトラブルでいつもと違うハードを使っている。ラズパイ4にとって初めての夏なので何が起きるか予想ができない。
 基盤剥き出しだから熱がこもらず高温に強いのだろうか?それともファンレス基盤なので耐久力に乏しいのだろうか?大きなヒートシンクを載せているが、ヒートシンクは指で触れるギリギリの温度となっている。温度確認コマンドを実行すると50℃と表示された。
 50℃は、いまだかつて見たことのない温度だ。とは言え、PCの内部温度としては高いわけではない。最近のデスクトップPCなら60℃を超えることも少なくない。頭では分かっていても一抹の不安が拭い去れない。心配してヤキモキしているのは健全ではないし、このことばかり考えてしまうのは無駄である。だから問題を根本から解決することにした。
 小さなラズパイを冷房のないサーバ室から涼しい自室へと移した。小さくて静かなハードなので設置場所を選ばないというメリットを最大限に活かした単純だけど合理的な解決策である。ラズパイの温度は42℃まで下がったし、ぼくの不安は完全に解消した。
 サーバがなくなった今、サーバ室のことをなんて呼ぼう?