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爽やかな汗を流す

by 唐草 [2020/08/08]



 コミケなどにオタクが集まると会場が悪臭に包まれるという噂がまことしやかに流れている。ビッグサイトのように天井が高い施設であれば空気も循環するので異臭を感じること無いだろう。でも、会場に向かう電車やキャパの小さな会場だったら何が起こるかわからない。
 この噂の根底にはオタク蔑視の思想があるのかもしれない。ただ、こういうステレオタイプなイメージが蔓延してしまった一因はオタク側に有るのかもしれない。オタクだから臭いのではなく、臭くなりがちな人がオタクになる傾向が強いと推理している。この推理には強力な証拠がある。
 一説によると普段汗を流す機会が少ない人が急に大汗をかくとその汗はとても臭いと言われている。これは体に溜まった老廃物が汗とともに大量に流れ出すせいらしい。つまり汗が汚いのだ。インドア傾向が強いオタクは、スポーツマンに比べて汗を流す機会が少ないだろう。夏のイベントはどこもサウナのように暑い。だから、イベント会場で流される汗は老廃物満載の汚れた汗。イベント会場はデトックスの場でもあるのだ。
 コロナで自粛が続いているこの夏。在宅勤務に勤しむぼくは、駅まで自転車を漕ぐこともなくなったし、電車に飛び乗ろうと駅をダッシュすることもなくなった。通勤で汗を流すことがゼロになったのである。このことはぼくの体に大きな変化をもたらしてしまった。
 先日も書いたが、運動不足解消のために夜のサイクリングを再開した。毎晩のように10kmほど走っている。毎年恒例の夏の夜の過ごし方なのだが、今年は様子が違う。
 自分の汗がベタついているのだ。
 この感覚は、例年であれば夏の初めの6月頃に感じるものだ。夏本番になるとサラサラと水のような汗に変わっている。だから、ベタつくのは体が汗をかきなれていないときの現象だと考えている。自粛続きで外出が減った結果、汗をかきなれていない体のままで夏を迎えてしまったのである。
 残念なことにベタつく汗が乾くと自分でも分かるぐらい臭い。オタクが臭い理由は間違いなくこれだ。ぼくが証拠だ。爽やかな汗を流せるためにもっと運動して体を作り変えなければ。