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ファンが欲しくなる

by 唐草 [2020/08/03]



 先日のハードディスク故障以来、我が家のサーバはラズパイ4になっている。サーバ室という名の物置部屋にむき出しの小さな基板が無造作に置かれている。その様子は、なんとも危なっかしく見える。「ちょっと触っただけでも壊れそう」と家族からの評判もすこぶる悪い。
 名刺サイズだし基板がむき出しなので弱々しく見えてしまうのも仕方がない。家族の言い分にも頷ける。確かに大きさは力強さを感じさせるし、堅牢な筐体に包まれていると安定稼働しそうに見えるものだ。
 だが、この小さな基板だって十分な性能がある。実際のところ先日まで使っていたサーバに引けを取らない処理能力がある。少なくともこのサイトの運営を続けるには十分な性能だと言える。それでも得手不得手があるのも事実。Webサーバはたびたび再起動は必要になるなど調子が悪い面も見えてきた。
 だが、それより心配なのがケースである。我が家が本当のサーバ室ぐらいに清浄で清涼であるならば、このまま基板剥き出し運用を続けても問題はない。だが、実態は理想的な環境からかけ離れている。むしろ高負荷状態での稼働実験を行っているようだ。
 風の流れが悪くて暑い部屋。多くの猫が自由に闊歩しているので大量の猫毛が降り積もっている。猫の容赦ないキックがラズパイを襲う可能性だって否定できない。この状況を考えるとハードを守るためににケースが欲しくなる。
 だが、ケースを付けると熱がこもってしまう。それはまずいので放熱ファンが必要になる。だが、ファンを付けてしまったらぼくが目指す究極の静音環境を構築することはできない。
 ぼくが目指すのは可動部品が1つもない無音サーバの運用である。ファンの導入なんて以ての外である。
 だが、剥き身で使っていると内部温度が50℃を超えてしまう。今はCPUの上に大きな金属製ヒートシンクを置いて放熱を図っている。それでも46℃までしか温度が下がらない。設計からするとまだまだ余裕はあるらしいが、できることなら40℃台前半まで冷却したい。そのためには、やはりファンが欠かせないようだ。
 3.3Vで動く小さなファンを導入するしかないのだろうか?
 長かった梅雨が開けてようやくやってきた夏本番。PCの冷却を考えることは、ぼくの夏の過ごし方である。夏を感じるぜ。