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病は気から

by 唐草 [2020/07/08]



 昨日、ちょっと体調が悪かった。どれぐらい悪かったのかというと、このぼくがログインボーナスを受け取るのが精一杯だった程だ。「死ぬときはゲームコントローラーを握っていたい」とどの口が言っているんだと自分でツッコむ余裕はなかった。目がシパシパして画面を見ているのが辛いし、部屋の温度が暑いんだか寒いんだか分からない。かすかに喉に違和感がある。そして、なにより眠くて眠くてたまらなかった。PCデスクで居眠りをしてしまったし、ベッドで休んでいたら手にしていたタブレットを落とすという有様だった。
 どう考えても、風邪の初期症状である。そう言えば、この異様な眠さは数日前から続いていた。寒暖差が大きくてあまり良く眠れていなかったことが、体調悪化への引き金になってしまったのかもしれない。
 今までだったら、この程度の体調不良は気にも留めなかったことだろう。だが、このご時世ではそんな呑気なことを言ってられない。体のすべての変化が、コロナ感染の予兆ではないかと疑ってしまう。自分自身がとても疑心暗鬼になっていることに気が付かされた。
 14日前に何をしていただろうか?指折り数えてみる。6月23日らしいが、何をしていたかなんてすぐには思い出せない。こういうときに意外と役に立つのが日記。ここのログを確認すると、スマホゲーへの愚痴を書いていた。特記するべき外出はしていないようだ。その数日前に不慣れなジョギングにチャレンジしたと書いてあるが、誰ともすれ違った記憶もない。
 駄文の積み重ねを顧みて、ホッと胸をなでおろした。
 感染を疑わせる要因は簡単に排除することができた。だとすれば、考えられる可能性は単純に不摂生に起因する体調不良でしかない。こういうときは体の訴えに身を任せて、さっさと寝るのが一番だ。一応、風邪薬を飲んで早くに床に就いた。
 降り続く雨が運んできた蒸し暑さのせいであまり良く眠れなかったが、今朝は普段どおりな感じがする。やはり寝るのが一番だ。
 それにしても、ちょっと風邪っぽいだけでこんなにも不安を覚えるなんて思いもしなかった。病は気からと言うが、ここの記録がなかったら不安に押しつぶされて本当に体調を崩していたかもしれない。