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不正選挙への疑惑

by 唐草 [2020/06/14]



 亀田の柿の種を買ったらパッケージにデカデカと柿の種とピーナッツの割合が7:3へと変更になったと書かれていた。
 そう言えば、だいぶ前に柿の種とピーナッツの比率を問う選挙のようなイベントをやっていた。投票の結果、それまでの6:4ではなく、柿の種の割合を増量した7:3を多くの人々が求めているという事実が明らかになった。選挙風に言うならば民意を受けて製品の配合バランスを変えることになったとアナウンスがあったのは覚えている。だが、その話を聞いたのは遠い昔のような気がする。
 投票結果が製品に反映されるまで数ヶ月かかったのは、選挙風イベントの流れでお役所仕事を模倣したからだろうか?あまりにも時間がかかったし、その間に多くのことが起こってしまったせいで、中身の比率が変更になることなんてすっかり忘れていた。リニューアルを告げるパッケージを見て、懐かしさとともに変更を思い出したぐらいだ。
 ぼくは7:3の割合に賛成していない。ピーナッツが多いほうが好きなので5:5でも良いと考えている。でも、選挙に参加しなかったぼくに文句を言う権利は無いだろう。
 ただ、これだけは言わせて欲しい。
 今回の柿の種比率変更は実質値上げではないだろうか?疑惑の鍵は、柿の種とピーナッツの原価にある。原価はどこにも公開されていないが、他の煎餅の価格やミックスナッツの価格、そしてピーナッツ単体の価格からおおよその値段は類推できるだろう。それらを総合的に判断すると、どうやらピーナッツの方が高いようである。
 選挙の結果、高いピーナッツが減って安い柿の種(煎餅)が増えた。つまり、1袋の原価は下がったことになる。それなのに小売価格に変化はないようだ。これってどう考えても実質値上げとしか言いようがない。
 投票結果を受けた比率変更という体になっているが、それは本当なのだろうか?今は様々な要因が相まって諸物価高騰が続いている。密かに減量して価格を維持している商品も少なくない。柿の種も値上げが既定路線だったのではないだろうか?黙って実質値上げを行うと評判に傷が付きかねないので、投票というパフォーマンスを行ったのではないか?
 ピーナッツが減って怒り心頭のぼくは、選挙に負けた候補のように確証もないのに不正選挙を疑っているのである。