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つまみ食いの代償

by 唐草 [2020/05/06]



 ゴールデンウィーク期間に無償公開されたマンガが多くあった。娯楽不足を感じることも少なくなかった"STAY HOME"運動を応援するキャンペーンとしては、とても有効だったのではないかと思う。これをきっかけに電子書籍利用の流れも加速していくかも知れない。
 以前にも書いたが、ぼくはキャンペーンやアプリなどを駆使して無料でマンガを読むかということに心血を注いでいる。「無料で読めるから」というだけの理由で目を通したマンガさえもある。「1円だって払うものか!」という固い意志を胸に秘め、今日も興味のないゲームの広告動画を見まくるのだ。
 集英社のキャンペーンでは、ジャンプの看板でもある『ワンピース』が無料公開されていた。久しぶりに読んでみようかなと思ってアプリを開いてみた。だが、話の選択でぼくの指は止まってしまった。
 自分がどこまで読んだことがあるのか全然分からなかったからだ。
 『ワンピース』は今までも無料公開されたことがある。無料マンガに目がないぼくは「どうせ主人公が勝つんだよな」とか冷めたことを言いつつも、機会があるごとに読んでは少年の心を思い出してきた。ある時は、序盤の部分だけが公開されていた。また、ある時は「最新刊に追いつこう」と銘打って最新刊の少し前が公開されていたこともあった。さらに別の機会では「〇〇編冒頭特集」とかいう映画の予告編みたいな公開もあった。
 こういうキャンペーンを活用して順不同に読み進めた結果、ぼくはかなりの量を読んでいるはずだ。でも、毎回違う企画やアプリを通して読んできたので、自分がどの話を読んだのかの記録がどこにも残っていない。つまみ読みを繰り返してきたので、自分の記憶にも自信が持てない。
 今回のキャンペーンで公開されていた61巻までは読んだことがあるような気がするが、単行本の区切りで読んできたわけではないので61巻と言われてもピンとこない。熱心なファンでないので600話と話数で言われるともっと分からなくなる。
 どこまで読んだか分からなかったので、自分のスタート位置が見つけられなかった。これが指が止まってしまった原因であり、そのままアプリを終了させた理由でもある。
 なお、ぼくのメモ帳のマンガのページに「op882」という走り書きがあった。882話まで読んだことがあるのだろうか?それがどんな場面かも分からないけど。