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セルフアタック

by 唐草 [2020/04/29]



 非常事態宣言の延長が確定したようだ。誰もが予想していたことが、予想通りに進んだだけという冷めた感想しか浮かばない。
 ぼくの職場である大学は、宣言の延期を想定して5月中旬から前期をオンライン授業で開始する準備を続けている。だから、想定通りの延期で安堵したとも言える。逆に宣言が撤回されて「明日からGWを楽しんで、連休明けからバリバリ働こう!」とか言われたら現場は大混乱だっただろう。
 非常事態継続という悲観的な予想を的中させたぼくが、次に予言するのはこれだ。
 来月から始まるオンライン授業は大混乱の幕開けとなる。
 オンライン授業は、学生も先生も殆どが初めての経験。どこに落とし穴があるか分からない道を目隠しをしながら進むのと同じぐらい危険な大学生活が始まろうとしているとしか思えないのだ。
 張り切っている先生たちは、ZOOMなどの双方向通話アプリを使ってリアルタイム授業を実施しようとしている。個人の取り組みとしてはベストかも知れないが、通信が激増するであろう時期に回線状況に大きく左右されるツールを使おうという判断は適切なのだろうか?ぼくには不安しかない。
 同じ教科を担当する先生からは「リアルタイム授業で進めていきましょう」と言われているが、ぼくはガン無視を決め込むつもりだ。ぼくの目標は学生の顔を見ずに授業を終えることと心に決めている。昔経験した通信教育大学のノウハウを活用しようと目論んでいる。
 だが、ぼくのようなやり方は少数派のようだ。ぼくの部署が管理する教育系Webサーバ(Moodle)が、オンライン授業に耐えられるのか教えてほしいというメールがバンバン来ている。
 はっきり言おう、耐えられるかなんてサッパリ分からない。ネットワークは生き物だ。その日の機嫌次第としか言いようがないのだ。
 それでも一応の感触を確かめておくかということで、今日は勝手に負荷試験を実施した。簡単に言えば自分で自分の職場にアタックしたようなものだ。滅多にできない経験である。キーボードを叩く指の動きからぼくの中のハッカー気質な部分が興奮しているのが伝わってくる。さあ、ぼくのサーバチューニングが真価を発揮するときが来たようだ。
 残念なことに、結果は期待値の半分にも満たなかった。どこかミスったようだ。悔しいが、負荷試験も無駄じゃなかったな。