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手洗いの盲点

by 唐草 [2020/03/16]



 新型コロナウィルスから身を守る方法としてマスク装着とアルコール消毒、そして手洗いが紹介されている。どれも言われるまでもなく誰もが知っている対処方法だ。マスクと手洗いは、毎年インフルエンザ対策として取り組んでいる。だから新型コロナウィルス対策として特別なことをしている感覚はまるでない。
 むしろ、トイレットペーパーを節約するために自宅ではなく職場で用(大)を足すように心がけている方が、ずっと平穏な日常からかけ離れた行為である。
 テレビでは手洗いの方法を放送している。手洗いなんて小学校に入学する前に習うものだろう。ここ数年で手洗いの方法が劇的に変化してもいない。最新情報でもなんでもない周知の事実を放送時間を割いて説明をする必要なんてあるのだろうか?
 ぼくは多汗症ではないが、手の汗を流すために数時間おきに手を水洗いしている。手洗いは言われるまでもなくぼくの日常だが、世間は手洗いをしない人たちが結構いるのかもしれない。トイレを手を洗わずに出る人を見かけたことは何度もあるし、先日ネットで読んだクソみたいな記事にも「手洗いなんてしたことがない」と自慢気に書いてあって頭が痛くなった。こういう幼稚園児並みの衛生観念しか持ち合わせていない人のために手洗いをテレビで説明しているのだろうか?
 他人のふり見て我がふり直せと言うことで、テレビで見た手洗いの所作を思い出しながら手を洗ってみた。
 泡立てたハンドソープで両手の手のひらから洗い始める。次に手の甲、そして指へと移っていく。親指以外の長い4本を洗って、最後に親指を洗う。慣れ親しんだいつもの動きだったのだが、最後の最後で違和感を覚えた。いや、違和感と言うより新鮮な感覚と言ったほうが適切かもしれない。小さな驚きがあったのだ。
 ぼくは初めて自分の癖を知った。
 恥ずかしながらぼくは親指の第2関節より下の付け根付近をしっかり洗っていなかった。どうやら手の甲を洗ったときに一緒に洗えている思いこんでいたようだった。
 こんなときでもなければ、手洗いの方法なんて改めて確認することはなかっただろう。あやうく雑な手洗いで一生を棒に振るところだった。