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ヤギの教え

by 唐草 [2020/02/25]



 いつもと同じようにゲームで遊んでいたら15分程度で3D酔いしてしまった。隠された小さなアイテムを探して普段より視点を動かしていたが、もっと動きの激しいゲームで遊ぶこともある。この程度で3D酔いになるんだったら、1週間に3日ぐらい酔っていても不思議はない。
 ぼくはゲームを通して多くのことを学んできた。その中に3D酔いに関することがらもある。『ゴートシミュレーター』で遊んでいるときに確信したので「ヤギの教え」と呼んでいるそれは「遊び慣れたゲームで3D酔いになるときは、体調不良の前兆である」という知見である。
 多くの場合、体調不良を不良を知るのは、熱が出ていたり、咳が止まらなかったり、腹を壊すなどの深刻な症状が発症してからだ。とは言え、降って湧いたように深刻な症状が起こるわけではない。小さな小さな異変が徐々に大きく顕在化していって、分かりやすい症状へと進行していく。熱が出るときだって、その前に頭痛や悪寒があったりする。咳が出る前も、喉が痒くなるような感覚に襲われる。こういう小さな変化に早めに気がつければ、症状が悪化する前に手を打つことができる。
 だが、小さな異変のサインに気がつくことは難しい。寝不足で頭が痛い日もあれば、不用意な薄着で寒さに震える日もある。自分の体に現れた小さな不調が、どんな原因で起こり、最終的にどんな結果につながるかは後になってからでないと分からない場合も多々ある。
 だが、3D酔いだけは違う。
 いつものゲームで、いつものようにプレーして3D酔いになったのなら、それは体調不良の予兆に間違いない。このまま手をこまねいていると確実に風邪に似た症状を発症する。頭痛や悪寒といった初期症状が起きていなくても確実に体調を崩す。これは経験に裏打ちされた予見であり予兆なのである。
 このタイミングで体調悪化が予想されるのは気持ちの良いものではない。どうしても頭の片隅に新型コロナウィルスの影が過る。マスクを着用しているとは言え、完璧な対応ができているとも思えない。その一方で、布団がはだけていて寒さで目が覚めた昨晩の記憶もある。タイミング的に紛らわしいが、ただの寝冷え説も有力である。
 3D酔いによって体調が悪化しそうという警告のサインはキャッチできた。でも、この先どうなるかはまだ未知のまま。今日は、早く寝よう。