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クロスワードを作れ

by 唐草 [2020/01/25]



 先日知ったのだが、クロスワードの歴史は約100年らしい。100年の歳月は十分に長いと言えるが、ぼくのイメージよりはずっと短かった。ぼくは、なんの根拠もないけれどルネサンスぐらいからインテリな貴族が遊んでいたイメージを勝手に抱いていた。だから、現実とのギャップに驚いてしまった。
 クロスワードの発祥はイギリスだそうだ。つまり、本来はアルファベット26文字で遊ぶことを前提に構築されたゲームである。でも、ぼくら日本人はカタカナの46文字で遊ぶ。ルールは同じでも使える文字の種類が全然違う。英語で遊ぶのと日本語で遊ぶのでは、どちらが難しいのだろう?英語版のクロスワードを楽しめるほどの英語力がないので、ぼくがこの疑問の答を得ることはできないだろう。中国語版はきっと漢字なのだろう。
 100年の歴史の中で、遊び方や出題の方法も少しずつ変化してきているだろう。特に遊ぶ側の変化は大きい。ネットを活用してしまえば、どんな言葉でもたちどころに見つけることができる。今となっては、ネットのない時代にどんな苦労をして未知の言葉を探し出していたのかを想像することさえ難しい。
 回答する側がネットの力でパワーアップしたのに対して出題者側はどうだろうか?出題者側もネットを活用することで多岐にわたる言葉を選べるようになった。また、コンピューターを活用することで問題も簡単に作成できるようになっていると考えるのが自然だ。きっとパズル本出版社なんかはクロスワード生成プログラムを持っているかもしれない。少なくとも埋まったマスに矛盾がないかチェックするプログラムはあるだろう。
 ぼくは以前、数独の出題プログラムを作ったことがある。ランダムに生成した正解の数字の並びから、解が一意に定まらなくなるまでランダムに数字を消していくという簡単なプログラムだった。数独は数字だけなのでプログラムも簡単だった(問題の美しさを考えなければ、だが)。
 一方で数独と似たように四角が並ぶパズルのクロスワードの問題生成は、なかなか難しそうだ。カギはあとから考えるとしても、ランダムではどうしようもない。ランダムに文字を並べてクロスワードが完成する確率なんて、サルがタイプライターを叩いてシェイクスピア作品を完成させる確率と大差ないかもしれない。
 少なくとも今のぼくの頭では、クロスワードを解くのが精一杯。問題自動生成には手も足も出なさそう。もし、完成させられれば儲かるかな?