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アメリカンフード

by 唐草 [2019/11/21]



 ゲーム『Fallout 76』には、空腹や喉の乾きと言った厄介で面倒なステータスが設定されている。サバイバル感を演出するためには欠かせない要素かもしれないが、ゲーム開始直後はこの要素に振り回されることになる。
 ゲームを進めていくと缶詰やお菓子など様々な加工食品が手に入る。多くがFalloutシリーズでおなじみのアイテムだ。ぼくは、それらをゲームにだけ登場する架空の食品だと思っていた。さながら、ドラクエの薬草やFFのポーションのような存在だ。でも、それはぼくの勘違いだったらしい。多くの食品が、アメリカに実在する食品を元ネタにしているとの情報を掴んだ。
 ググってみたら、確かにゲーム画像ではない本物の食品写真が何枚も出てきた。アメリカのことなんて分かっていそうで、全然分かっていなかったことに気がついた瞬間である。
 ぼくがアメリカ人の食事と言われて思いつくのは、ステーキ、ピザ、フライドチキンといった高カロリー軍団が中心だ。あと、食べたことはないがチリビーンズ(刑事コロンボがよく食べているので知ってるだけ)。主食を離れると、ドーナッツと色のヤバいお菓子ぐらいしか知らない。そうだ、輪っかつながりでベーグルがあった。
 改めて書き出してみると、ぼくの知識の少なさに驚いてしまう。これでは「日本人はいつも寿司を食べている」と思っているアメリカ人のことをバカにできない。完全に同レベルである。
 Falloutに登場する食品の中には、食べてみたいと思ったものがいくつかある。筆頭が「マカロニ&チーズ」と「ファンネルケーキ」だ。
 「マカロニ&チーズ」は、マカロニに溶かしたチーズを掛けただけの地味な料理。見た目も黄色だけで美味しそうに見えない。そういえば、アメリカドラマで料理下手のことを「マカロニ&チーズしか作れない」と揶揄しているのを見た気がする。だから、「マカロニ&チーズ」はきっと大味で不味いのだろう。そのまずさを体験してみたい。
 もうひとつの「ファンネルケーキ」は、細く絞り出したホットケーキを揚げたお菓子である。ちょうどかき揚げのような見た目をしている。タダでさえハイカロリーなパンケーキを油で揚げるという発想が、脳まで脂肪な感じでアメリカンである。絶対に胃もたれしそうだが食べてみたい。
 ディープでジャンクなアメリカンフードな世界へ一歩を踏み出そうとしている。でも、デブにはなりたくない。