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三大なんとか

by 唐草 [2019/10/28]



 世の中には「日本三大夜景」や「日本三大名瀑」、「日本三大美人」と言った「日本三大なんとか」が山のようにある。思いつく限り列挙していったら、きっとそれだけで1,000字を超えてしまうだろう。
 これだけ三大なんとかが氾濫しているところを見ると、ぼくらはどうもトップ3に弱いようだ。疑うことすらなく列挙されたものが優れていると信じてありがたがってしまう。古い記録を読み解けば、江戸時代にはすでに様々なランキングが相撲を模して「番付」という形で出回っていたそうだ。日本人のランキング好きは、今に始まったことではない証拠だ。もはや遺伝子レベルで記憶された嗜好と言えるかもしれない。だから、情報化社会となった今でも三大なんとかをすんなりと受け入れてしまうのだろうとぼくは睨んでいる。
 三大なんとかを耳にすることはよくあるが、その中の3つを正しく把握しているだろうか?日本三大夜景といえば、函館、神戸と長崎らしい。ぼくの中では、訪れたことが無いせいか長崎のイメージが弱い。ぼくのイメージとは合致しないが、日本三大夜景は観光関連の組織が制定したものらしい。だから、それなりに客観性もあるのだろう。印象が弱いとは言え、長崎の代替案を挙げろと言われても何も思いつかない。
 日本三大夜景に関しては、それなりに納得のできる3候補が名を連ねている。でも、他の三大なんとかはどうだろうか?日本三大じゃなくて、もっと狭い範囲の三大だとどうだろうか?選定の基準にブレが見えてくるような気がする。
 ネットで「日本三大〇〇」で検索してみるとそのいい加減さが露呈する。日本三大温泉とか日本三大雪渓、日本三大祭などの観光系はブレずに定義されているのに対して、食品系の三大は定義によって顔ぶれが異なることが多いようだ。分かりやすいのが日本三大うどんだった。三大として取り上げられる候補が、5つあるというひどい有様だ。讃岐うどんと稲庭うどんはどのランキングでも必ず入っている。知名度的にも味的にもこの2つがツートップなのは誰もが納得できる。でも、その次に続くものとなると判断が難しい。
 他のマイナーな三大なんとかも同じような感じである。上位2個は文句なく納得できる。でも、3つ目となると首を傾げたくなる。郷土がスゴイんだと言い張りたい地元の溢れんばかりの愛が、歪んだランキングを生み出すのだろう。これからは、三大なんとかを目にしたら3つ目に注目して欲しい。そこには、きっとローカルな誇りがあるはずだから。