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再発、腰の爆弾

by 唐草 [2019/08/18]



 今春にぎっくり腰で大騒ぎをした。20年来ぎっくり腰と付き合いがあるとはいえ、数年ぶりの発症だった。今までもそうだったが、これからも数年に一度の苦い付き合いになるだろうと考えていた。裏返せば、しばらくは安全だと考えていた。この考えは、サイコロが続けて同じ目を出すことは無いと信じているような話である。
 同じ目が続けて出ることは低確率でもありえる。それは、ぼくの腰でも同じ。
 なんと前回からわずか4ヶ月あまりで、新たなぎっくり腰になってしまったのである。
 きっかけは火曜日にある。半ズボンを出そうと衣装ケースを取り出したときに、膝を使わずに腰の力だけでケースを取り出してしまった。冬物が満載されているケースは、ぼくの想像よりずっと重かった。その時、腰に最初の違和感が走った。でも、長年の経験がこれはまだぎっくり腰ではないと告げていた。事実、長時間座っていたときのような腰の違和感こそあれ日常生活に支障は出ていなかった。靴下を履こうとしたら辛かったかもしれないが、暑い季節が幸いしてそんなことはなかった。
 昨日まで腰の具合は良くも悪くなることもなく小康状態が続いていた。
 安静を維持するために大好きな自転車にも跨がらない日々が続いていた。そのせいで全身の筋肉が縮こまっているような体の硬さを感じていた。昨日の晩、ぼくは「そろそろ連休も終わることだし、ストレッチでもして体を伸ばすか」とガラにもなく健康志向なことを思いついてしまった。ベッドの上で腰を含めた全身の筋をゆっくり伸ばしていた。
 やはり、慣れないことはするべきではなかった。しばらくしたらベッドの上で動けなくなっていた。明らかに腰がヤバいのだ。この感覚、間違いなくぎっくり腰である。ストレッチが首の皮一枚でつながっていたぼくの腰に致命傷を与えてしまったとしか考えられない。
 今まで何度もぎっくり腰を経験してきたが、そのいずれもギックリの名に相応しい衝撃が腰に走っていた。でも、今回だけはまったく違う。腰に悪い電気が走るような感覚は一切なかった。気がついたら腰に痛みが走るようになっていたのだ。
 不幸中の幸いが2つある。まずは軽度のぎっくり腰だということ。痛みがあるが、どうにか動ける。もうひとつは、前回の騒動の後に購入したウォーキング用のストックがあること。使うことなく済めば嬉しいと感じつつも、使い機会が訪れずに終わる無駄な出費だったのでは考えていた杖に早くも光があたったのである。嬉しい誤算とも悲しい誤算とも考えられる。杖の効果は偉大である。