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バトルロイヤル

by 唐草 [2019/06/14]



 最近、ゲーム業界ではバトルロイヤルゲームが人気だ。『PUBG』が火を付けたこのブームは、『Fortunate』や『APEX LEGENDS』などのフォロワーを生み出している。このブームは、まだまだ続きそうである。
 以前は戦争もののシューター系ゲームでよく遊んでいたぼくだが、これらのバトルロイヤル系ゲームには手を出していなかった。理由は至って単純。ぼくの腕と性格を考えると絶対に勝者になれないからだ。勝てないゲームをやったところでフラストレーションが溜まるだけ。ゲームをしてイライラするのは本末転倒だ。
 ぼくのシューター系ゲームでのプレイスタイルは、動かず息を潜めて地面に伏して狙撃するスタイル。いわゆる芋砂(芋虫スナイパー)だ。自分がやられることは少ないが、相手を倒すことも少ない。従来のゲームのように広大な固定されたフィールドで陣地を巡ってチームで戦うときは、芋砂も悪くない。加点が少ないので味方には疎まれるが、減点も少ないのでチームの足を引っ張ることもない。
 このプレイスタイルは昨今のバトルロイヤルものとの相性は最悪だ。周りが敵だらけなので、簡単に背後を取られてしまう。フィールドが刻々と狭くなっていくので、絶え間ない移動が要求される。芋虫は格好の餌食でしかない。だから、ずっとバトルロイヤル系ゲームを避けていた。楽しそうだなと指を咥えて横目で見ながら逃げているような奇妙な関係だったとも言える。
 しかし、ついにぼくの食わず嫌いが終わりを迎えた。逃げ惑うぼくの前にバトルロイヤルが立ち塞がったのである。
 それが『Fallout 76』に追加された「NEWCLEAR WINTER」モードだ。ポストアポカリプスの世界で平和なスローライフを満喫していたぼくは、無理やり戦場へと駆り出されてしまったのだ。まるでスマブラに駆り出された村人のよう。
 そして、知ってしまったのだ。やるかやられるかの緊張感がもたらす興奮を。
 ここ数日のぼくは、脳の今まで使っていなかった部位に血液が流れ込むのを感じるほどの興奮に包まれている。アドレナリンとかテストステロンとかがドバドバと放出されているのだろう。負けても悔しさを感じる前に、高揚した心がぼくを次の戦場へと誘っている。
 とは言え、芋砂を封じられたぼくにできることは多くない。徹底的に逃げまくることが唯一の手段だ。草の陰で他の参加者が倒れていくことを見守り、最後の漁夫の利を狙う。これを行動原理に全力で生き延びることだけに集中している。
 今のところのベストリザルトは2位。チキンスタイルなので最後の最後が弱い。こんなニワトリがカツ丼を食べられる日は来るのだろうか?