カレンダー

2019/04
 
    
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

ガーデンノーム

by 唐草 [2019/04/03]



 昨日出題されていた『Fallout 76』のデイリーチャレンジのひとつが「5つのガーデンノームを見つけろ」というものだった。
 ゲーム内でガーデンノームは、核戦争で絶滅した人類に代わって物語を伝えているような印象的な使い方をされている。もちろん普通に庭先に転がっているものもあるが、むしろそれは少数。ぼくが覚えているものだと、池に浮かんだボートに乗っているもの、トラバサミの前で構えているもの、テディーベアと集団で戦っているもの、白骨死体の脇に鈍器とともに置かれているものなんかがある。どれもガーデンノームの丸っこい表情とは裏腹に攻撃的な印象が強い。そのギャップ故にぼくの記憶に強くこびりついているのだろう。
 これなら簡単にクリアできそうだ。そう思ってフィールドを移動しようとしたが、具体的な場所が全然思い出せなかった。頭に浮かぶのは攻撃的なガーデンノームの笑顔だけである。
 またしてもこのパターンである。たくさんあるのは知っているけれど詳細な場所がわからず、さまよい続けるだけ。マップが4km x 4kmと広大な『Fallout 76』では、よく起こる現象である。前にも一輪の花が見つからないとグチをここに書いた。簡単に見つかるのは、このページの検索フォームからアクセス可能なぼくのグチだけである。
 それにしてもガーデンノームは、現実ではどういう位置づけのアイテムなのだろうか?海外の映画やドラマを見ていると庭先にちらりと顔を覗かせていることもある。また、海外製のゲームに小物として出ていることも多い。メディアを通して見ただけのぼくの偏見だが、ガーデンノームとピンクフラミンゴが欧米の家庭の庭にある2大アイテムというイメージさえある。
 だが、日本でガーデンノームを見る機会はそう多くない。バリケードのようにラティスで建物を取り囲んでいるようなガーデニングかぶれの家が近所にあるが、ラティスの隙間からガーデンノームのにやけた顔を見たことはない。せいぜい大きなホームセンターの園芸売り場で出くわしたことがあるぐらいだ。残念ながら日本にいる限り欧米の妖精であるノームに出会うのは、置物であっても難しいようだ。
 ググってみたらイギリスでは、どぎつい原色の服に身を包んだガーデンノームのある庭は少し下品に見られているらしい。確かに自然に近い景観を重視する伝統的なイングリッシュガーデンには似つかわしくないのも頷ける。
 愛されているけれどちょっと安っぽい。これがネイティブの抱くガーデンノームへのイメージのようだ。日本で例えるのなら、大きな玉をぶら下げた信楽焼のたぬき像のような感じだろうか?