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健康な毎日を?

by 唐草 [2019/03/16]



 自分では到底認めたくない事実に気がついてしまったかもしれない。まだ仮説の域を出ていない憶測レベルの推論なのだが、直感が告げる正しさを否定できない。
 ぼくが思い至ったのは、「休日より仕事に行っている平日の方が健康だ」という仮説である。
 このアイディアは一般論ではない。あくまで今のぼくの生活環境だけの話だ。そこは勘違いしないでほしい。
 この考え方は、まるでブラック会社の社長のような考え方である。「働きたくないでござる」と他人の目をはばからずに大声で公言して、それを実現するために全身全霊を傾けてきたぼくの口からは、逆立ちしたって出てこないはずの言葉である。
 しかしだ。
 休日の自分を見てつくづく思ってしまったのだ。「平日の自分のほうが健康だ」と。
 平日は、だいたい決まった時間に起きている。朝から活動しているので、ちゃんと三食食べる。駅までの往復で自転車に乗っているので「適度な運動」とギリギリ呼べるレベルで体を動かしている。職場は山にあるので通勤ラッシュの混雑とも縁がない。睡眠不足も感じていない。フリーランスの頃に培ったワークバランス感覚を存分に発揮して、クビにならない程度な無能を装って受ける仕事の量をコントロールしているので余裕もある。無理のない範囲で規則正しい平日を過ごしているのだ。
 ところが、休日は自分で言うのもなんだが掛け値なしにひどい。
 昼近くに起きるというのに寝不足で頭が痛い。食事は2食が基本で、足りない分はコンビニのスナック菓子。移動距離は自室とトイレの数メートルのみ。着替えもせず一日中寝間着のまま。活動時間の93%はベッドの上で、しかも直射日光に当たらないドラキュラでも安全な引きこもり生活というひどい有様である。こうなってしまうのは、ぼくのモットーである「ゲームは1日16時間まで」を実現しようとしているからに他ならない。
 しかもダメージは翌週に繰り越される。月曜日は、前日の過酷なゲーム生活のせいで肩はバリバリに凝っているし、目は何もしていないのに涙が溢れるほどの眼精疲労だし、コーヒーに頼らなければ所構わず寝てしまいそうなほど眠い。平日5日間を使って体調を戻し、土日のゲームライフに備えているという感じすらある。
 平日のぼくと休日のぼくのどちらが本来のぼくかと言われれば、間違いなく休日の方である。猫に倣った自堕落さが本性なので、放っておけばぼくは輪郭を失いドロドロに溶けていく。外部からの適度な圧力がなければ、ぼくは人としての形を維持できないのだ。
 平日の節度ある生活に感謝して、今日も指が痛くなるまでコントローラーを握るのである。