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FTPが好きじゃない

by 唐草 [2019/03/05]



 ぼくが初めてホームページ(あえてこう言おう)を持ったのは、高二の頃だった。その当時、つまり20世紀の世紀末から変わらないことが2つある。
 ひとつは、サイトの名前。開設時こそ「唐草研究所」と漢字表記だったが、開設数ヶ月で「karakusa laboratory」に落ち着いた。以来、「KL」や「カラクサラボ」と微妙に変化しているが、表記は違えどぼくの中では「karakusa laboratory」のままである。
 そしてもうひとつは、ぼくが一貫してサーバへのファイルアップロードがキライだということ。20年以上Web界隈で遊んだり、お仕事をしたりしてきたが、ファイルアップロードという作業だけはどうしても好きになれない。
 一般的にWebページを作成するときの流れは、次のようなものだ。まず、自分のPCでHTMLとか画像ファイルを作ってページを完成させる。次に完成したデータを公開するWebサーバにアップロード、つまりサーバ上にデータのコピーを作ることになる。この2つの作業が欠かせない。
 Web屋さんの納品であるアップロードが大好きだという人もいるだろう。でも、ぼくはわざわざコピーすることに二度手間を感じていた。完成したら「ハイ終わり!」と手放したいのに、FTPソフトなどを使ってコピーをするのが面倒で仕方がなかった。しかも、少しでも修正が入ればまたアップロードである。自分の作業机とコピー機の前を何度も往復させられているような徒労感を感じずにはいられない。
 だからといって、何もせず手をこまねいていたわけではない。様々な技術を駆使してアップロードの回数を減らす工夫をしてきた。
 自分のMacにWebサーバ環境をインストールしたこともあった。最近までは、自宅限定の技としてサーバ上のWeb公開フォルダをWindowsファイル共有で操作できるようにしていた。ワードファイルを手元で直すようにPHPスクリプトの修正と確認できるようになったときは感動さえ覚えた。
 そして試行錯誤の末にたどり着いたのが、SSHトンネルを利用したインターネット経由のWindowsファイル共有。危険だらけのWindowsファイル共有を少しだけ安全に使うテクニックである。ここまでやったので、このサイトの管理にFTPソフトはいらなくなった。世界中のどこからでもPCのローカルフォルダを操作するように更新することができるのだ。
 一貫してファイルアップロードがキライだったおかげで、ネットワークの使い方に磨きがかかった。キライという感情は、ときに進歩をもたらしてくれるのかもしれない。