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ダウングレード

by 唐草 [2019/01/06]



 ぼくにとってMacとはなんだ?と聞かれれば、迷うことなく即答できる。答は単純だ。
 「Adobeのソフトを使うための箱である」の一言に集約される。
 PhotoshopをはじめとするAdobeのソフトは、Windows版でもMac版でも大差は無いことは重々承知している。でも十数年に渡ってMac版を使い続けているので、ぼくの中では「AdobeはMacで使うもの」という考えが根付いてしまっている。前世紀に広まったMac信仰を受け継いでるわけではないのだけれど…。
 その観点でぼくの死にかけのMac proを見てみるとどう見えるだろうか?リセットボタンを押しながらであれば起動することができると判明したけれど、内心いつ起動しなくなるか不安がぬぐい去れていない。だから、Adobe CS5のライセンスは解除したままである。つまり、Adobeの使えない箱、すなわちただの箱に成り下がっているという意味である。
 この状況は看過できない。復旧を成し遂げた直後は、復旧したことそのものを喜べていた。でも、冷静さを取り戻した今は手放しで喜んではいない。やはり復旧したのだから活躍をしなくては意味は無い。
 とは言うものの、十数万円相当の価値のあるライセンスキーを不安定なマシンで利用するのはリスクが高すぎる。ぼくは、意義とリスクの板挟みに遭っていた。
 Photoshop CS5のアイコンを画面に表示してぼくの心は揺れていた。このアイコンをダブルクリックすれば、苦楽をともにした製作環境が帰ってくる。しかし、それは盤石なものではない。一時のノスタルジーに似た感傷でことを運ぶのは得策ではない。
 そんな訳で、ここ数日はPhotoshopのアイコンを見て悶えているという端から見たらただのヤバイヤツを演じていた。
 しかし、長かった苦悶の時はついに終わりを迎えることとなった。
 ぼくのMacは今年で稼働十年目である。一回も初期化していない。先日までReal Playerなんて今は消え去ったソフトまで入っていた。他にも今は懐かしいソフトがいくつも入っている。もう生きる化石のようなMacなのだ。
 使っていないけれどアンインストールしていないソフトの中にAdobe CS3があった。ライセンスも生きている。これは儲けものだ。CS5は温存しておいて、CS3でいこう。ダウングレードである。これなら急に使えなくなっても痛くも痒くもない。なんせ、すっと使っていなかったんだから。
 と言う訳で、ハックまでしてOSをアップグレードしたというのに使うソフトは5バージョンぐらい前のものという妙な環境が誕生した。至るところがつぎはぎだらけの怪物のようになってきたなぁ。