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コーヒーを断つ

by 唐草 [2019/01/05]



 2019年になって今日で5日。しかし、コーヒーは1杯しか飲んでいない。これは血液の半分がコヒーで出来ていると言われるぼくからすれば一大事である。通常ならば12杯ぐらいは飲んでいるはずである。もうこれは完全にコーヒーを断っているとの同じようなものである。
 なぜコーヒーを断っているのか?
 年末年始の暴飲暴食がたたって新年早々に胃を痛めてしまったからか?はたまたアルコール漬けで他の飲み物を摂取できないような状況なのか?お正月なので何か願掛けのようなことをしてコーヒーから距離をおいているのか?
 お正月らしい理由はいくらでも思いつく。でも、上に挙げたものはすべて「NO」である。
 ぼくが今コーヒーから遠ざかっているのは季節による影響があるのは事実だ。しかし、お正月らしいとは言い難いのもまた事実である。
 もったいぶらずに正解を書こう。
 寒くて牛乳を買いに行くのがイヤだからだ。
 コーヒーそのものが切れたわけではない。インスタントコーヒーならあと50杯分ぐらい残っている。だが牛乳が無いのだ。ぼくはミルクコーヒーしか飲まない。コーヒーが好きだからといってブラックを飲むわけではないのだ。牛乳とコーヒーが合わさって(本当は生クリームのほうがいいけど)初めてぼくの求めるものとなる。だからミルク無しコーヒーを飲むぐらいだったら、飲まないほうがマシである。
 そんなこだわりの結果、今日まで事実上のコーヒー断ちが続いている。
 この問題はスーパーへひとっ走りすればものの数分で解決する。だが、寒さがそれを拒む。寒さに怯える今のぼくは完全に引きこもり。用がないなら一歩たりとも家の外に出たくない。それどころか用があっても出たくないのである。また、防寒対策と称して部屋の雨戸を閉め切っているので日光さえ見ていない。まるで吸血鬼と同じような生活である。
 今日、ようやく事態は好転した。久々に空気が緩んだ。雨戸を閉め切った部屋でも分かるほどの暖かさである。温度にして3,4度違うだけでもこんなにも温いんだ。これでやっと牛乳を買いに行ける。
 2019年初の外出である。なんだか太陽を見るのも今年初めてなような気がする。寝たきりの老人のように筋肉の衰えた体で歩いて5分の距離にあるスーパーへと向かった。
 牛乳は売り切れていた。