カレンダー

2018/08
   
 
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

冷やすときに重要なのは

by 唐草 [2018/08/27]



 お昼前に郵便物を出そうとポストまで歩いていった。わずか200m程度の歩きなれた道だったが、降り注ぐ日差しとあたりを包み込む熱波に阻まれ厳しい道程となった。ポストにたどり着いたときは、すでに何かを成し遂げたと思えるほどに疲弊しきっていた。投函する際に金属製のポストの口に手があたったのだが、思わず「熱ッ!」っと口走ってしまうほど熱くなっていた。直射日光に炙られた金属の温度は、いかほどだったのだろう?
 8月も後半に入って暦の上では秋になろうとしているのに、まだまだ暑い。30℃が涼しく感じられてしまうという異常事態が続いている。
 こう暑いと、我が家はサーバを守るために全館冷房モードへと移行する。さっさとサーバ機を涼しい自室への移動させればいいのだけれども、コンセントの都合などでうまくいっていない。それに、これまでの稼働実績があるので冷房+扇風機2台で十分に部屋を涼しくする自信があるのだ。
 全館冷房とは、6畳用のクーラー1台で廊下を隔てた6畳間2部屋を冷やす作戦につけた名前である。扇風機を駆使して冷風を隣室に運ぶべく悪戦苦闘していた経緯は、何度かここに書いてきた。記事にした日にしか作戦を結構していなかったわけではない。むしろ全館冷房をするたびに記事にしていたら、この夏の記事の8割は扇風機の話になっていただろう。
 ぼくなりに四苦八苦して様々な調整をしてきた。3つの温度計を設置して冷気の流れを測定したり、トイレットペーパーを加工して作った簡易風向計で空気の循環を可視化したりと様々なことを行ってきた。もはや中学生なら自由研究として提出して恥ずかしくないレベルである。
 その結果、ひとつの結論に達した。
 いちばん重要なのは、排気。
 これが2018年の夏にたどり着いた答である。いくら冷気を送り込もうとも、部屋の温度が上がってしまうと空気が入っていかなくなってしまう。部屋を冷やしたいのであれば、冷気を送り込む前にすでにある熱気を外に出さなくてはならない。最初の頃は、隣室に空気を送り込むように扇風機を置いていた。でも、今は隣室の一番奥に扇風機を置いて、熱い空気を外に出すようにしている。
 あと忘れがちなのだが、熱い空気は上に冷たい空気は下にというのも重要だった。排気が部屋の上を通るようにすると、排気の流れに逆らってでも冷たい空気が床を這うように流れ込んでいくのは実験していて不思議だった。いくら扇風機で送り込もうとしても入っていかなかった冷たい空気が、こうも簡単に流れ込もうとは思ってもいなかった。押してだめなら引いてみろの精神に近い感じである。
 暑かったら、まずは熱い空気の排気を確保する。これが鉄則である。