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通な食べ方を

by 唐草 [2018/08/12]



 ごくありふれた普通のジャガイモのコロッケを食べていて、ふと気づく。この長い人生においてコロッケにソース以外のものをかけて食べたことがないという事実。
 これまでの人生でいったい何個のコロッケを食べてきただろう。少なくとも記憶にある限り、ジャガイモのコロッケにはいつもソースをかけていた。まるでソース以外の調味料がこの世に存在していないかのように当然のようにソースだけをかけてきた。
 コロッケといってもいくつかのスタイルがある。大きく分けるとジャガイモベースのコロッケとクリームコロッケに大別できるだろう。クリイームコロッケに至っては、ソースどころか何もかけないことも多い。でも、もしクリームコロッケに何かをかけるとなるといくつかのバリエーションがある。個人的には、イタリアン風味なトマトソースが好きだ。
 ジャガイモのコロッケは、どうだろう?ソース(ウスターとか中濃とかひっくるめて)以外に何かをかけた経験はあるだろうか?ぼくは、まったく記憶にない。もしかしたら地域的なものなのかもしれない。それでも、少なくともぼくの周りにはソース派以外の人間は存在していない。
 ここで目玉焼きのことを思い出して欲しい。目玉焼きに何をかけるのかは、常々議論の的となっている。醤油派とソース派が2大勢力で、塩コショウ派やケチャップ派などの少数勢力がそれに続いている。もし、コロッケにも様々なものをかける派閥があれば、目玉焼き同様の議論が勃発していても不思議はない。
 だが、コロッケに何をかけるかという議論は一度だって聞いたことがない。あたかも、それを口にすることが禁じられているかのようである。
 今度は、他の揚げ物のことを考えてみよう。ソースをかける揚げ物といえば、トンカツが思い浮かぶ。自称食通な人々を中心に「塩で食べる」という勢力もある。塩のことを考えると天ぷらや焼き鳥だと塩を語る自称食通がさらに多いように思える。
 だがどうだろう。コロッケに塩という話を聞いたことがあるだろうか?岩塩とシーソルトの違いを楽しむコロッケの具材なんて話を一度でも耳にしたことがあるだろうか?ぼくは無い。一度だって無い。
 何より驚くべきは、ありふれたお惣菜であるにも関わらず、醤油の魔の手に落ちてい無い事実である。日本の食文化に深く根ざした庶民的な食べ物だというのにまったく醤油に関わっていない(隠し味で入れる人はいるかも?)。アジフライにすら醤油をかける何にでも醤油おじさんですら、コロッケにはソースをかけているように思える。
 コロッケのなにが、そこまでソースを欲しさせるのだろうか?考えていてもさっぱりわから無い。かくなる上は、実験をするしかない。塩、醤油、ケチャップなど様々なものをかけてコロッケを食べてみるしか無いだろう。そうすれば、コロッケにはソース以外合わないという事実がわかるかもしれない。はたまた、あまりにも身近すぎて盲目的にソースを選んでいたという事実を明らかにできるかもしれない。
 とは言うものの、今ぼくの目の前の食卓に並んでいるコロッケは、ソースで美味しく食べておこう。実験は、次の機会にしよう。そうしよう。