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快適な睡眠を

by 唐草 [2018/07/20]



 ここ何日かの暑さは尋常でない。物の例えではなく本当に命への危険が迫っている暑さである。そんな中を生きていくためには冷房は欠かせない。この暑さの中で「冷房なんていらない」と主張することは、間接的に人を殺そうと考えているか、すでに熱で脳がやられているかのどちらかとしか思えない。もはや冷房は、命を守る機器なのだ。
 冷房が活躍するのは、灼熱の太陽が降り注ぐ昼間だけではない。夜になっても街には熱気が溜まったままである。窓を開けても熱く重い空気しか入ったこないし、扇風機を回しても熱い空気を無駄に動かすだけ。もし冷房がなかったら、暑さと湿度の不快さでほとんど眠ることすらできないだろう。そんな厳しい夜が続いている。
 冷房なしでは眠れる状況にないことは重々承知しているし、夜もガンガン冷房を稼働させている。でも、本心では冷房を使わず眠りたいと思っている。
 これには2つの意味がある。
 まず、冷房がなくても眠れるような涼しい夜を待ち焦がれているということ。もう一つが、冷房の効いた中で寝ると怠さが体にまとわりつくような感覚に陥るからだ。
 本当に不思議なのだけれど、なぜ冷房の効いた部屋で寝てしまうと怠くなるのだろう。同じ室温でも天然の温度であれば、快適に眠れる。冷房の乾いた風がよくないのだろうか?コタツで寝ると風邪を引きやすくなるのと同じような理屈なのだろうか?理由も原因もわからないが、主観的な感覚として「怠さを覚える目覚め」が確かに存在している。
 昨晩も暑かった。でも、わずかだが風がそよいでいた。その風が、街にまとわりついている熱をどこかへやってくれるとぼくは信じた。いや、そうなることに賭けたと言った方がよいだろう。ぼくは、久々に冷房を使わないで寝る選択をした。
 どうやら賭けには勝てたようだ。朝までぐっすりと眠ることができた。目覚めた時にいつもの怠さはなかった。やはり冷房を使わない方が心地よく眠れる。
 だが、この考えは正しいのだろうか?
 冷房が悪かったのではなくて、単純に心地よく眠れる気温と風の夜だっただけではないのだろうか?久々に感じる爽快な朝をもたらしてくれたのは、いったいなんだったんだろうか?よくわからないのにとりあえず冷房を悪とするのは、冒頭で述べた謎の冷房不要論に通じるものがあるようにも思える。