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速報の必要性とは?

by 唐草 [2017/10/22]



 台風直撃の当日に国政選挙とは、国を思う気持ち試されそうな展開である。期日前投票の周知がなかったら歴代最悪の投票率になっていたかもしれない。ぼくは、台風の中出歩く口実が欲しかったので遠回りして投票所に向かった。
 国政選挙が行われるとテレビ各局は開票速報番組を放送する。全部のチャンネルが同じように開票速報を流すので、小さかった頃のぼくは開票速報番組というのは行わなければならないものだと勘違いしていた。
 歳を重ねてわずかながらの知識を得た結果、開票速報番組に関する自分の勘違いは理解できるようになった。でも、開票速報番組を放送すること自体の意味はよく分かっていない。
 選挙というのは結果が重要なのであって開票途中の経過には何の意味もない。優秀な開票部隊がキッチリ仕事をこなしてくれれば、翌朝には結果が出ている。途中で騒ごうが喚こうが、結果は変わらない。それなのになぜこれほどまでお祭り騒ぎするのか?
 まぁ、事前予測や出口調査の結果と選挙結果を照らし合わせて自局の取材力の高さを示したいという放送局の思惑があるのだろう。選挙はまたとないアピールチャンスとして利用できるかもしれない。とは言えそれが事実だとすると、開票速報番組は視聴者のために放送している番組ではないと考えることもできるかもしれない。
 今日は台風が来ていた。それなのにどの局も選挙を優先していたのではないだろうか?台風の情報を確認(雨風の様子を映像で見たかった)したくて10時ぐらいに数分だけテレビをつけたが、選挙の情報しか得ることができなかった。まぁ、タイミングが悪かっただけかもしれないが。
 命に関わるかもしれない台風情報と明日の朝になれば結果が出ている開票状況。視聴者にとってどちらが大切かなんて考えるまでも無い。台風情報の方が大切だ。
 常々疑問を感じていた開票速報番組への疑問が、さらに深まることとなった一夜だった。