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タイヤ交換は自分で

by 唐草 [2017/07/15]



 玄関に停めてある黒いマウンテンバイクのタイヤが、元気なく潰れていた。パンクだ。
 前に乗った時は、タイヤに問題なんてなかった。車輪を激しくぶつけたような記憶もない。何かが刺さってパンクをしたのなら、もっと前にタイヤが潰れているはずだ。
 つまり、スローパンクチャーだ。小さな小さな亀裂からゆっくりと空気が抜けていったに違いない。
 古いチューブなので経年劣化していたのだろう。絆創膏のようなパンクパッチで穴を塞いでも、すぐに別のところが破れてしまうことだろう。こういう時は、チューブを交換したほうがいい。
 幸いなことに、我が家には前に乗っていた緑色のマウンテンバイクのタイヤが1セット余っている。これに履き替えよう。こうすれば、先代の自転車の魂が今の自転車に受け継がれるような気もする。
 タイヤ交換ぐらいなら、ぼくでもできる。自転車屋に頼る必要はない。
 工具とタイヤセットを持って玄関を出た。そして、5秒ぐらいで家の中に戻ってきた。
 暑すぎる。
 こんな暑い中で力仕事をしたら、自転車の修理が完了する前にぼくが茹で上がってしまう。やめだ、やめ。自転車も大切だが、それ以上に自分の体のほうが大切だ。涼しい日が来るまで作業を延期しよう。
だがこの先、涼しい日などやってくるのだろうか?天気予報を見ると週間予報は猛暑日になりそうな予報で埋め尽くされている。曇りの日ですら暑さが厳しいようだ。うむむ、このままでは夏の間ずっとタイヤは潰れたままになってしまうぞ。どうする!?