by 唐草 [2017/07/12]
暑い。
今日の帰宅時間は、午後2時半ぐらい。午前中のみの仕事なので、このぐらいの時間に帰ることが出来る。もしかしたら小学生より早く家に帰っているかもしれない。
早く帰れることは、いいことだ。
でも7月の午後2時なんて言うのは、生命の危機を感じるほどに暑い時間だ。頭上から容赦なく照りつける日射しが肌を焦がす。歩いているだけなのに汗が噴き出す。
そんな危険な時間だというのに、家にたどり着くためには自転車に乗らなくてはならない。これが辛いところ。この季節だけは、午前のみの仕事がイヤになる。でも、だからと言って日が沈むまで職場で待機しているつもりもない。たとえ困難な帰路になろうとも、元帰宅部の血が家路を急かすのである。
真夏の日射しを全身に受けながら体を動かすので、ぼく自身の体温も上がっていることだろう。でも、ぼく以上に熱くなっているものがある。それが鞄。
黒い布製の鞄は、触るとちょっと熱く感じるほどに熱を帯びてしまう。黒い色が、ドンドン熱を蓄えてしまうのだろう。
温度上昇は鞄表面だけに止まらない。鞄の内部もしっかりと暖まっている。もし食品が入っていたら、低温調理できるのではないかと思えるほどに暖まっている。
生ものは入っていないが、鞄の中が熱くなると心配になってくる。
特に鞄の外ポケットに入れているタブレットが心配になる。
家について鞄からタブレットを取り出すと、タブレットはゲームで長時間遊んでいたときと同じぐらい熱くなっていた。こんなに暖まったら、接着剤が溶け出してしまうのではないかと不安になるほどの熱さだ。
黒い鞄の弱点が、ハッキリと見て取れるこの季節。タブレットのために、太陽の熱を吸収しにくい明るい色の鞄を買おうかな…。