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授業評価

by 唐草 [2017/03/24]



 ぼくが授業をやっている大学では、半期に一度学生向けに授業に関するアンケートが行われる。大学側の目論見としては、やる気の無い先生やアカハラ/パワハラまがいの行為をあぶり出すためらしい。回答は、統計データとして匿名化されて教員に返却される。
 一方、教員側はこのアンケートに懐疑的である。甘やかして授業を行えば、良いアンケート結果を簡単に得られるからだ。自分の保身を考えれば、際限なく学生たちにおもねればいい。
 と言う訳で、実施する大学側とアンケート結果を受け取るだけの教員側の温度差はかなり大きいと思う。
 アンケートの内容は、「授業のために予習などの準備をしたか?」というような学生側の心構えを聞くものと「教員の工夫や熱意を感じられたか」というような教員の評価に関するもの、あとは「この教科についてさらに学習したくなったか?」というような発展を問うような設問の3種類がある。質問数は全10問で、5段階評価で回答をする形式になっている。
 ぼくのような必修の一般教養科目を担当しているとアンケートは不利になる。無理矢理履修させられているので「この教科についてさらに学習したくなったか?」系の質問の答の得点が軒並み低くなる。まぁ、そりゃそうだろう。自分の学生時代を思い起こせば、それはよく分かる。
 ぼくは、同じ科目を3つの学部の学生相手に授業を行っている。やっていることはまったく同じなんだけれども、アンケートの結果は学部によって大きく異なる。
 歯に衣着せぬ露骨な言い方をすれば、偏差値の良い学部の方がぼくの授業を高く評価してくれているということになる。高い方の学部では平均で4.2点ぐらいの評価となっているが、低い方の学部だと3.2点ぐらいの評価となっている。
 彼らには少し難しいのだろうか?とは言え、やり方を変えるつもりはない。