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お勉強の時間

by 唐草 [2017/02/16]



 珍しくまじめなお話でも。
 指導要領の改定案で小学生にプログラムを教えようという案が出ているらしい。
 バッカじゃねぇの?ってのが、説明無しに概要を聞いたときのぼくの素直な感想だ。
 この感想からも分かるようにぼくは、プログラムを教える事に基本的に反対だ。もっとも改定案の中身をちゃんと見ていないのでぼくが勘違いしている可能性もあるのだが…。
 まず、反対している最大の理由から書いておこう。
 プログラミングは、数学だからだ。
 変数を介して数値を扱っていくという算数の範囲を越えた考え方がプログラムの基本にある。また、機械を制御しているので論理代数の要素も欠かせない。基本的な代数の知識がないと本質的なことを理解することはできない。算数しか学んでいない小学生には早すぎる。教養として数学の考え方を身につけてからではないと、小手先のテクニックばかり覚えることになってしまう。
 今はプログラムを簡単に作るための教育環境が整ってきている。キーボードすら使わずに簡単なものを作ることも可能だろう。ただ、その手の導入向けツールを使ってしまうと、そのツールに依存した知識しか身につかないというのが反対の第2の理由。なぜプログラムが意図した動作をしているのかを理解するのではなく、結果を得るためにツールを操作する知識しか身につかないのではないかと危惧している。こんなことになるなら、レゴでピタゴラ装置でも作っている方が学習になるのではないか?
 そして、もう1つ反対の理由がある。
 コンピュータの前に座ってプログラムを学ばせる時間があるなら、ネットリテラシーの基本を叩き込むべきだ。ぼくはそう考えている。
 プログラムが書けなくて困ることなんて滅多にない。でも、ネットリテラシーの基本を知らないと致命的な危機に陥る可能性がある。
 今後ネットは、今以上に生活から切っても切り離せないものになる。やっぱり、小学生の勉強なんだから役に立つ教養を身につけられるようなことを重視して欲しい。